デビルスマーブル(Devils Marbles)という、自然の力が作った何とも不思議な光景を見ることできる奇岩群がある。それはオーストラリア、ノーザンテリトリー(北部準州)にある。
その不思議な奇岩群、デビルスマーブルを見に行ってみよう。
この記事の目次
デビルマーブルのアクセス
デビルスマーブルはノーザンテリトリーのほんとうに真ん中あたりにあります。距離的には・・・
- ダーウィンから南に約1,200km
- テナントクリークから南に約170km
- アリススプリングスから北へ約400km
という位置になっている。
デビルスマーブルの入り口と園内
スチュワートハイウェイを走っていると、デビルスマーブルの看板が出てくる。
ダーウィン、テナントクリーク方面から南下してきた場合、スチュワートハイウェイに対して左折となる。
非常に小さい看板なので見逃さないようにしよう。
その看板の先にデビルスマーブルの奇岩群が遠くに見える。
デビルスマーブルにどんどんと近づいていいく。
段々とその大きさがわかるくらいだ。マジでデビルスマーブル、その一つ一つの奇岩は大きい。
どんつきの道の先にはパーキングがあるので、そこに車を止めよう。
デビルスマーブルを見るには奇岩群の周りに遊歩道が整備されているので、そちらを歩くことになる。
デビルスマーブルの遊歩道
トイレの併設されたパーキングに車を止め、奇岩群を1周できる遊歩道、トレイルが整備されている。
ただ、基本的にトレイルは舗装されていないので、雨が降っている場合は非常に歩きにくいことがある。雨はあまりふらないけどね。
デビルスマーブル その奇岩群を見て歩く
一体、この奇岩群は誰が運んできたのだろう?
そう思えてしまうほど、一つ一つの岩がとてもきれいな丸い形をしている。
そして、なんといってもこの大きな岩が、なぜ丸い形を保って、このようなバランスされた状態で乗っているのだろう・・・それも複数の岩が揃って乗っている不思議な光景だ。
こんな不安定な状態で奇岩が乗っかっている。とても不思議だ。誰かがこの岩を持ってきてクレーンなどで、ここに据え付けたとしか思えないほどのバランスでいる。
さて、この岩ってどのくらいの大きさかというと・・・
本当に大きい岩です。動き出したら、マジであぶないくらい大きい岩なのです。この岩で高さは5m位ある感じ。
あちこちにこのような危ういバランスを保って岩がゴロゴロしています。
ある岩は真っ二つに割れているものもあります。一体どのような力が加わって、このように真っ二つに割れたのだろう。
温度差?雷?何かが落ちてきて激突した?
不思議な光景がたくさん広がっています。
岩の形も非常に様々。丸い岩もあれば細長丸の岩もある。そして2つ並んでいることがその不思議さに輪をかける。
こんな摩訶不思議な奇岩ワールドが駐車場で車を降りると、すぐに見ることができます。
デビルスマーブルの案内所
駐車場に1ヶ所ある観光案内インフォメーション。
デビルスマーブルの駐車場にはキャンピングエリアがあり、そちらでキャンピングできます。
ただ、トイレしかありません。水、水道はありませんのでキャンピングカーオンリーと思ったほうが良いでしょう。
デビルスマーブルのできるまで
インフォメーションにデビルスマーブルのでき方が解説されていました。
正確には「Karlu Karlu / Devils Marbles Conservation Reserve」というようです。
デビルスマーブルのできるまで解説。
1:デビルスマーブルは1億7千万年前、地下にある大陸地形の表面にある花崗岩(マグマが固まって出来た層)だった。
2:地質変化により地下の花崗岩が持ち上がり砂岩が侵食していく。その後地面から花崗岩が出てきます。
3:圧力がかからなくなると花崗岩に亀裂が入り、たくさんの大きな四角い形のブロック状の岩に割れていってしまいます。
露出して、地上に出た岩群は、その後風雨にさらされさらに侵食がおこり、今のような奇岩群に変わっていったのです。
このような侵食などが、木の遠くなるような年月をかけ、ここノーザン・テリトリー後に奇岩群を出現させたのでしょう。
デビルスマーブルの駐車場・トイレ・キャンプ
デビルスマーブルの案内所の周りには広い駐車場があります。
キャンピングカーなども余裕で止められるほどの広さです。
駐車場の端っこにトイレがあります。ただ、水道はありませんので要注意。
スチュワートハイウェイには「キャンピング」の看板もありますので、駐車場でキャンピングをしてもいいと解釈をしました。
まとめ
ノーザンテリトリーの不思議な奇岩群、デビルスマーブル。たぶんここを訪れることは、非常に困難かと思う。
通常、ダーウィンにしてもアリススプリングスにしてもエアーズロック(ウルル)にしても、飛行機で移動をするだろう。オレみたいにダーウィンからレンタカーでウルルへ行く人も、そうはいない。
しかし、もし、スチュワートハイウェイを走る機会があれば、ハイウェイ沿いよりすぐにアクセスできるこの奇岩群。
ぜひとも訪れてほしいと思っている。そのとんでもない光景にビックリ、また感動すること間違い無し!